住所で妄想散歩

私は昔から行ったことのない土地を想像して
あれこれ散歩をしてみるのが好きでした。
そう、妄想散歩です。

社会科の地図帳は端から端まで食い入るように読んでいましたし、
県ごとの特産品や特徴などの類の集計がとても好きでした。

そんな私は最近、住所を目にすると
いろいろと妄想してしまいます。

この県はたしか財布の紐が固い県だわ。とか
この県は明日のことなど気にせず今日を楽しむ人が多い県だわ。とか
この県はうどんばっかり食べているから人口あたりの糖尿病が日本一だったわ。とか
この県は島ばかりだから開放的だわ。とか
この県は山ばかりだから脳みその中も傾いているわ。とか
この県は海岸線が広いにも関わらず森林率がすごい高いのだわ。とか
この県は昔から海に面して、気候にも恵まれて、お金がよく回っていたところだわ。とか
この県は寒くて、平野も少なく、昔から貧しかったからスピリチュアルなのだわ。とか
この県は原発で潤って、何もないところの割にたしか豊かだったわ。とか
大まかな妄想から始まり、

地理の知識で、たしかこういう平野が広がって、気候はこうだったから
こういう人が育つに違いないとか、
山地がずっと広がっていたから、集落がオアシスのように広がっていて
血縁が濃くなっているとか、
港町でも荒々しい男らしい港だわ、とか
海岸線が緩やかで、人々の気性もおとなしい女性らしい港だわ、とか
湖や川、盆地、などあらゆる知識を動員して楽しみます。

地理だけではありません。
あの県はこういう人物を輩出してたな。
というと、やはりお土地柄としてはこうなのかな?とか・
タレントさん、俳優さん、女優さんから国会議員の先生の顔も
思い浮かべることもあります。

そして、地名。
日本、いや、中国も含めて、漢字というのは表意文字です。
地名に付けられた意味も妄想を掻き立てる要素です。

際限のない妄想を繰り広げて、
しまいには何故か国内旅行のサイトに行ってたりするのです。
簡単にそれで半日は時間がつぶせます。

本当に、やらなきゃいけないことはたくさんあるのに
妄想をとめられない私。
レディーの悲しい性です。