誰得への挑戦

「誰得?」という言葉を最近たまに耳にします。
「それを行うことによって、誰が得するの?」
という意味のようです。
同じように
「需要はあるの?」という言葉も耳にします。
「需要もないのに、そんなことすんなよ!」という
意味を後ろに伴っています。

さて

私は最近までは何となく上記の言葉を分かったつもりでいたのですが
心がもやもやしていました。
そもそも需要なんてそんなにはっきり決まってるのかよ!
みんなそんなに目的や目標、やるべきことを決めて生きてるのかよ!
という考えが頭をもたげ始めました。

中年反抗期ですね。

今日、改めて自分や周囲をよく見まわしてみて、
そもそも顕在化しているニーズなんて
人々の欲求のごくごく一部なんだということに気が付きました。
みんなぼんやりと何が欲しいの?というのを問い続けて
生きていくのです。

女装は一見、誰得?の世界です。
需要はどこにあるのかもわかりません。
でも需要は眠っているかもしれません。
なぜならみんな男と女に育てられていて
男と女の部分を自分の内に秘めているからです。

なんとなく、何やってるのか自分が分からなくなった時
誰の得になってるのかわからなくなった時
需要は掘り起こして作るもの
心を揺り動かして作るもの
ということを思い出すことにしました。

わかったような顔で
自分では何もしないで
「誰得?」という言葉を吐く人間に
私は絶対にならないと
何となく誓った五月の日曜日でした。

暑苦しいレディーな私です。