勇気

弱虫は確実に私の中にいます。
そしてもしかすると誰の心の中にもいるのではないかと思っています。
 
弱虫を無くしたい、強くなりたいと願ってきましたが、
やっぱりどうあがいても弱虫は消えません。
臆病だし、姑息だし、人の顔色をうかがう。
そういう自分をやめられません。
 
弱虫、クズと罵り
そこに付け入る人はたくさんいます。
 
でも弱虫をかかえながら、揺れながら、
それでも愛し、育み、尽くしながら、
生きていく私で良いとふと思いました。
 
その振れ幅こそが
人間の中でもっとも美しく輝くものではないでしょうか。
 
だからそんな自分の振り子を
自分で折ってはいけません。
 
だって、痛いじゃないですか。
 
人の振り子も折ってはいけません。
 
だって、痛いじゃないですか。
 
折れてしまったら、愛も夢も戻らない。
それって寂しいじゃないですか。
 
弱虫は痛みや寂しさを感じ、
避けようとするセンサーでもあるのです。
 
自分の弱虫もかわいがって
他人の弱虫もかわいがって 
受け入れるしかないのです。
愛するしかないのです。
 
それが私の考える勇気です。