ウズメさまの前で

天岩戸のお話で一番好きなのは
何といってもアメノウズメさまです。
 
アマテラス姉さんの機嫌を取り戻すべく
歌に踊りにストリップ、あらゆる手を使って楽しませた。
まさに女芸人の元祖の女神さま。
 
自分を笑い物にしてでも、潔く楽しませるって
やってることは一見馬鹿らしいですが、
人間界のあらゆる技術の中で最も難しく、美しく、気高い行為
ではないかと私は思うのです。
 
私が何となく変わったレディーを目指すことの理由の一つに
この行為への憧れというのが、どうしてもあります。
私自身は潔くもなく、執着心も、陰気さも持っている人間ですが
どうしても自分に陽の気が欲しいとも願っています。
 
私にとっての陽の神様がアメノウズメさまなのです。
 
最近、天岩戸のお話を思い出して、会いたい会いたいと
切実に願っていました。
だから、戸隠神社に出かけたのです。
 
戸隠神社の火之御子社というところにアメノウズメさまは祭られていました。
行った神社の中では最もシンプルなものでしたが、
見ようによってはステージのような作りになっていて、
そこでお祈りとごあいさつをすることができて、
本当にうれしかったのです。
 
でも、一番シンプルな神社だったので
管理する人も常駐しておらず、中社というところに最後に寄って
芸能のお守りを買いました。
 
お参りに行って、私の気持ちもまた少し固まったようです。
遠いところまで、神様に会いに足を運ぶというのは道中に
気持ちの整理をすることができて、
実際に向き合い、誓いをするということで
コミットメントもできるのが、良い影響を人にもたらすのでしょう。
 
またまた行って良かったと思えた小旅行なのでした。