マスターピース

つっこみどころがあるものが好きと前回記事で書きましたが。
つっこみどころとはある種の欠落なのだなと書いているうちに気づきました。
 
欠落
 
欠点のようでありますが、
魅力の源泉でもあります。
 
人は完璧でないから足りないものを探している
というのはよく言われる話ですが
欠落が大きいほど、残った長所が輝いて見えるわけで
輝いたピースが自分に足りないものと一致するとき。
そのピースはかけがえのないマスターピースになるのです。
 
欠けているから残りの部分が良く見える。
削ることで大事な部分がよりフォーカスされる。
 
戦後の日本にはこういうマスターピースのような方が
たくさんいました。
時代が大らかだったのでしょうか。
欠陥を修繕しないまま輝き続ける人がたくさんいたように思います。
  
足りないから埋めてあげたくなる。
そこに演者とお客様の愛情の需給関係が見られたように思います。
 
ちなみに最近ではそういったスターが少なくなりましたが
私が密かにすごいポテンシャルがあるなと思っている方がいます。
NEWSの手越さんです。性的に興奮するかと言われると
まったくそうではないのですが、
目には見えない何か大きな欠落を抱えている気がして、
目が離せません。顔も美しく歌も演技もとてもうまいですし、
今後が楽しみです。願わくば小さくまとまらず
アジア全域に飛び出して行って欲しい逸材です。
 
ところで私は何のピースでしょうか?
毛担当というところでしょうか。
生理現象を恐れる世の中のなまはげのようになり
暴れた後に山に帰ってひっそりと泣く。
そんなピースに需要はあるのでしょうか?
 
あると思っているから、私はニューレディーであり続けるのです。