ベコベコ女装

私は人生においていじめられたことが無かった
という風に書いてきましたが、
おかま、デブ、家族問題と
格好のネタがあったにもかかわらず、
私がいじめられたことが無い理由をさらに考えてみました。
 
以前、ビバ!チバ!という記事で、
http://d.hatena.ne.jp/nikuyo/20121129
いじめにあわなかった理由として
千葉県民の穏やかな県民性とヤンキーの優しさという
美しい側面を書きましたが、
それだけではないなと私は思い出しました。
 
それはいじめる人の誰よりも意地悪なことを考え、
いざとなったら、相手に相当なダメージを与えられる言葉や
事象を常に探し、過ごしてきたからです。
 
私の少年時代は千葉県の気候の良さからか
ヘビーないじめはなかったですが、
ライトないじめや恐喝はヤンキーがいっぱいいたので
たくさんありました。
 
私は実践こそしませんでしたが、
当時、周りで行われていることよりも
もっと残酷なことを考えていましたし、
本人やその家族が徹底的に世の中から制裁を受ける
復讐方法も常に考えていました。
 
そういうことを考えていると、周りで起こっていることに
動じなくなるばかりか、そんな生温いことやってるんだ的な
目線を向けるようになり、
不思議といじめの対象からは外れていった気がします。
こいつは性質が悪いと思われたのでしょうか。ふふふ。
 
今思うと、なんと鬱屈して心の醜い少年時代だったのかなと思います。
その副作用は大人になって現れて、
人間不信になったり、弱点をさらけ出せずに
友達をまともに作れない時期が長く続きました。
  
私が一見バカバカしいニューレディー活動を続けるのは
遠回りでも、ベコベコになっても
歪んだ自分を修正したいということの
足がかりだったようにも思えます。
それはある種の禊ぎ(みそぎ)的な。
 
人に笑ってもらったり、頭を深く下げたりしながら
多分、ベコベコに歪んでいても私なりに修正をしたかったのです。
なんてね。
 
今年で女装暦16年超、私の性根は少しは真っ直ぐになったのでしょうか。
北風吹きすさぶ師走の街で
ノーパンミニスカートという頭のおかしいことをしながら
ふとそんなことを思ったのでした。