カウンターアタッカー

お店に入ってから1ヶ月が経とうとしています。
混む時間帯は混みますが、ピーク時以外は割とゆったりも
できるようになってきました。
  
接客に不慣れな私も
一緒に働くスタッフの皆さんやドリューさん、ブルボンヌさん、
そして何よりも私を訪ねてきてくださる皆様のおかげで
なんとか勤め上げることが出来ています。
ありがたいお話です。
   
一昨年とその前の年に私は体調を崩し、
昨年舞台に復帰した際には随分と私から人が離れてしまったのですが、
周りの女装達やこのブログの読者さんたちが
私を忘れないでいてくれたおかげだと思います。
  
私はおっとりしているし、動作も遅いし、
適応能力もそんなに早くはありません。
不器用なせいか、おどおどすることも多く、
そんな様子を見て、周りからはのんびりしていて
おとなしくてM気があると思われがちです。
 
でも、私は本当は攻められるのは好きではありません。
やられたままで終わるのは非常に悔しいのです。
取り得の無い私が唯一持っているもの、
それは悔しがる気持ちだけでした。
 
人生を振り返るといつもスロースターター、
カウンターアタックを仕掛けながら生きてきたなと思います。
  
小さい頃は末っ子で姉二人に泣かされてきましたが
いつからか泣かなくなり、言い負かすようになりました。
(これは姉が大人になったのもあるかと思いますが)
 
小学校受験、中学校受験、高校受験と全部失敗して
大学受験でなんとか思ったとおりになりました。
受験のシステムの要領がよくわかっていなかったのです。
 
大学に入ってからも、最初適用できず、休学をしたりする
問題児でしたが、最後は自分でサークルも作って、
イベントも立ち上げたりして、
けっこう大学生活を楽しんだように思います。
 
社会人になってからも、最初に大きく躓き、
派遣社員から正社員、そして昇進といつも挽回してきました。
 
今回、病を得て、そこから回復し、皆様とこうやってお話できるのも
このままでは終われないという気持ちがそうさせたのだと思います。
 
私はあいかわらず不器用で馬鹿で、時に傲慢になったり
時に萎縮したり、大切なことを忘れたり、ですが、
その度に傷つき、失い、取り戻すということを繰り返しを
これからもしていくのだろうなと思います。
 
その過程は近代の当初、男性社会から侮られていた女性達が、
権利に目覚め、自信を取り戻し、
己を回復していく姿に似ているような気がしました。
 
私がニューレディーという道を選んだのも、
その影響が大きいのではないかと思います。
でもどこかで女性性を女装を通して遊んでしまっている私もいます。
つっこみどころのない愛情は私は好きではないので
私なりの愛情表現だと思ってください。
 
取り返そう、見返そうと思うと
しんどいところもあるけど
なんとなく人生楽しいような気がしています。

だから、私をM女装だと思っていた方々、
期待に沿えなくてごめんなさい。
私、いつだってやり返す気マンマンレディーです。
短縮形にはしないでください。やりマンレディー。
破廉恥。

そして、私、現状にまだまだ納得いっていません。
まだまだやり返します。いろいろと。ふふふ。