Nowadays

お久しぶりの記事になりました。
私はすこぶる元気です。

さて、最近、秋の夜長に昔の自分のショウナンバーを聞くことが増えてきました。
特にお気に入りなのが、やはり「CHICAGO」の「Nowadays」です。
この歌の「But nothing stays...」という歌詞の部分が
味わい深くてとても好きです。
この歌詞は仏教でいう「無常」に近い考え方なのだなと最近思います。

「無常」というと若い頃は
永遠や絶対なんて無いという諦念
幸せや栄華にも必ず終わりがあるというある種の虚しさ
という捉え方をしていたような気がします。

でもその捉え方の根底には
「変わらないこと」を良しとする私
「変わらないこと」が幸せとする私
が居たからだと思います。

そんなことを考えていた自分が今となっては
理想ばかり高く現実離れして、可愛いなと思えるのです。

最近になって感じることは
まず「無常」を考える自分自身が「無常」だということです。
日々細胞は生まれ変わり、成長し、老化し、
そしていつか無くなります。
わがままなことにずっと同じことをやっていると
飽きてしまう私も確実にいます。
ものに対しても、人間に対しても、考え方も日々変わります。

自分自身が「無常」であることを受け入れると
人や周りの「無常」も何となく理解でき、
時にはそれを愛おしいとさえ思えるようになります。

「無常」だからこそ、その中でも仲良くしたり
長く付き合ったりできるご縁が有り難いなと思うのです。

今は「無常」が優しさに感じられます。
良いことも長くは続かないけど
悪いことも長くは続かないさと

秋の夜更けにそんなことを思い、
良い歌に巡り会えたなと一人涙する
おセンチなニューレディーなのでした。