ひなまつりに美を考える

美しいものが好きな私ですが、
美しいものの基準と言うのは千差万別。
面白いものですね。

ただ、どの美しさにも共通していえることは
ある程度の年月に耐えられるものは
技術が必要になってくるということです。

耐久性のある美とは技術(art)なのです。

つまり美しいおばはんというのはそれなりの技術の結晶なのです。
だから、私は美しい娘よりも、美しいおばはんを見ている方が楽しい。
そこに知性と技術を感じるからです。

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若い娘さん達には、若い娘さんなりの良さもありますが、
おばはんはおばはんの良さがあります。

ただ、美魔女というものには半分懐疑的です。
特に苦手なタイプはおばはんの良さを一切殺し、
若さオリジンの美しさに固執しているというタイプです。
このタイプの多くは若い時の成功体験から抜け出せていないように思えます。
きっと若い頃、良い思いをされたんでしょうか。
その維持に躍起になっている。こういう方はあまり好きになれません。
挑戦や冒険もあった末の美の方が私は好きです。

反面、美と若さの維持は神秘性の象徴ともいえます。
人が日々衰えていく中で、美しさと若々しさを保つ、
それは神秘的なことであり、人々に畏怖の念を抱かせるものです。
そう、美のもう一つの側面、それは力なのです。
ドラクエでいうと、美と若さの維持は
ヒットポイントUP 攻撃力UP 守備力UPにつながっているように思います。

私はたまに家庭画報をパラパラとめくることがあるのですが、
(特に今年の3月号は55周年記念号なので強烈でした)
そこには美の猛者達が大集合して、力自慢をしています。
どんな化粧を使っています。どんなファッションを好みます。
どんなライフスタイルを送っています。といったものが雑誌には書かれています。
それはある種、見方を変えると、マッチョがポージングをし合う
ボディービル雑誌を見るようです。
どんなプロテインを飲んでいます。どんなトレーニングをしています。
どんな生活サイクルを送っています。

なんというか、力自慢の披露の場と、それに憧れ、刺激をもらいたい読者。
ボディビル雑誌と家庭画報。同じ構図に見えてなりません。
それが何となく面白いのです。

毛の処理もしていない、奔放な私が美を語るのはおこがましいと言われますが、
美とは挑戦でもあり、自由でもあるのです。
せっかくのオンナの節句ですので、美を考えてみるのもいかがでしょうか。