トレンドリサーチとマーケティング

前回の記事で顕在化したニーズなんて市場のごく一部だと思った私ですが
よく考えると、マーケティングの教科書通りのことをあらためて
認識しただけだったような気がします。

マーケティングとは文字通りマーケットを創造することであり、
潜在化したニーズを掘り起こし、揺り動かして
ニーズであることを認識させることから始めることです。

で、最近の世の中が薄っぺらいなと思うのは
マーケティングの仮面をかぶったトレンドリサーチで
物事を判断していると思われることが多いと思うからです。

それはマーケティングの教科書で言うと
かつてのナンバーワンの企業がやっていた手法です。
消費者の傾向を捉え、業界の傾向を捉え、
売れていることを二番煎じでやる。
総合力で勝っているから、二番煎じでも勝てる。

でも消費者の顕在化しているニーズなんて底が浅いのです。
人間はもっと奥深い存在だと私は思いたい。

だから、もっと奥深くまで入るニーズ喚起を
あらゆる企業や人はやってもいいと思うのです。

喚起から生じる絶望もあるかも知れないですが、
喚起から生じる希望も同じくらいある。

同じ生きているなら、いずれにしても掘り起こしてみるのが
面白いと思う今日この頃です。