運命の人たち

最近、お隣の方々との間で何かと騒がしいですね。
日本は島国で、昔は海が容易な侵入を拒んでいましたから、
国境という概念にあまりピンとこない、いや、執着していないように思います。
ただ、国境というのは大陸にある国々にとって、かくも重要な概念なのです。
 
それは国境の守りをきっちりしなければ、国が他国に乗っ取られる
というのを実際に体験してきているからです。
万里の長城という超巨大建築物が何故できたか、
それは異民族に対する恐れからです。
 
実際に私がすぐに思い出せるだけでも元、清、と異民族が
あの巨大な国を支配していましたし、
半島にある国は隣の国からずーっと属国扱いされていましたし。
国境を接する周辺に対して、徹底的に叩いて
自分の優位を確認したいということはDNAにも刻まれているように思います。
 
つまり、大陸にある国というのは歴史的にそういう体質なのです。
先進国と思われているヨーロッパだってそういう体質なのです。
南米だってそういう体質なのです。
 
そう考えると、イギリス人というのは日本人と少し似た性質かなと思ったりします。
イギリスは国営放送が「アブソリュートリー・ファービュラス」や
リトル・ブリテン」という変態コメディーを放映していますからね。
圧倒的に好感度が持てます。
 
そういう歴史があるのだと思うと、日本も海洋国家として
この先、領海を守りながら、繁栄を維持していくのに
あの人達の言動にいちいちびっくりしたりしている場合じゃないですね。
 
それなりに擦れていくこと。
ポテンシャルは高いけど、うぶな私たちは
気をつけないと反動で良からぬ方向に行きかねません。
この国の民は良い意味でも悪い意味でもピュアなのです。
鎖国だったり、大東亜共栄圏だったり)
 
じっと相手を研究し、歴史を研究し、
物怖じせずに、権利を主張し、時には恫喝もしたりして、
だけど、繋がることの利益は維持しないと
隣り合ったというのはある意味運命でもあるのですから。
 
運命の人達とはそれなりに付きあっていくしかないというのが
私の持論です。