飾る日も飾らない日もニューレディー

グッドアフタヌーンレィディース、
ディスイズユアプログラム。
  
はい。先日、私のレディー像に強烈な影響を与えたものについて
考える機会がありました。そこでタイトルと冒頭です。
 
レディス4という素晴らしい番組があったのですが
私は司会の高崎一郎さんと岩崎美智子さん小林節子さんをはじめとする
女性陣が番組を進行していた時代が一番好きでした。
 
様式美というのでしょうか、伝統美というのでしょうか。
たまらなく好きでした。
そこで行われていたイニシエーションの数々は私の社会人人生にも
大きく影響を与えました。
 
イニシエーション、それはテレビ通販という言い方もあるかもしれませんが
あれは今思うとイニシエーションという名にふさわしい啓蒙活動でした。
伝説になっている18金製巨大おりんや水晶玉、
真珠の良し悪しについてもこの番組で最初に教えてもらったような気がします。
 
表現は悪いのですが、
私はあの当時の女性販売員の「やり口」がたまらなく好きでした。
(特に岩崎美智子さん)
神妙な顔で画面に向かっておりんの響きやシルエットについて語る様子
そしてその驚愕の値段!たしか100万円以上したと思います。
そして三越プレゼンツというプライド。
何か凄まじいものを見せられたという記憶が心に残っています。
 
社会人になり、接客や応対をするようになった時に
真っ先に拙いながらも真似たのもあの方達でした。
私が考えるに敬語、接客用語、提案力を含めて
日本で最高峰のプレゼンテーションに思えたからです。
 
通販番組はその後増えましたが、
未だそれを超えるものにめぐり合っていないような気がします。
  
共感という言葉がもてはやされて、
同じ目線で、同じ立場で、同じ気持ちで、
ということばかりが叫ばれる世の中。
 
街に流れる歌もいつからか、
共感という名のもとに、
中学生の日記や卒業式の呼びかけのようなものばかり、
半径10mの友情・愛情の歌がもてはやされる時代。
 
その確認作業にも価値はあるのでしょうが、
そこにイノベーション(革新)はあるのでしょうか?
 
18金の巨大なおりんを日常生活に提案する心意気、
そういう冒険やそれを受け入れる土壌がこの国には確かにありました。
 
成長戦略のためのイノベーションだとか
ウダウダいうのなら、過去の確認作業だとか共感という名の押し付けだとか
そういうことをやるのではなく、びっくりするようなことを
プレゼンテーションして提案する。
 
ニューレディーの零細なブログを続けているのも
よく難解なショウをやるねと言われ続けているのも
そんな先輩レディー達の熱い心意気をどこかで継ぎたい私がいるから
なのかもしれないと思ったのでした。