違うのではなく新しい

おネエという言葉で括られるとよく言われるのですが、
おネエは男としての観点だけでなく、女としての観点からも
ものが見られる存在だと思われています。
でも実際のところ、いつも違和感を感じてしまう私がいます。

正確にいうと一人の人間なのであくまでも
一つの観点です。人格が分裂してニューレディーに
なっているわけではないのです。
あくまでも私としての視点・観点しか持ち合わせていません。

こういうことをいうと頭デッカチと思われるので
普段はスルーします。
後は営業妨害とも言われるかもしれませんね。ふふふ。

ですが、トランスジェンダーでない女装の観点はどちらかというと
男、しかも多くはゲイ、の視点と、女装という飛び道具になって
得られた視点ぐらいで、後は仲良くなった女性達の
話を聞きながら、母親、姉妹、親戚、友人などを通じて
女性像を形成して、想像しながら語るくらいだと思っています。

だから多分、もともと女性としての観点を持ち合わせている
というのはトランスジェンダーの方々だけで、
それ以外のオネエに括られている方達は
どちらかというと飛び道具としてやり続けていて
戻れない所にきてしまっていることと、
コミュニケーション能力が優れているので
女性のサンプリング数が多く、そのデータベースをもとに
それとなく期待されていることをこなしている
なんて思ったりします。

それもある意味観点と言えば観点なんですが。
私はそもそもの男、女という概念があまり
面白いと思わないので、新しい観点がないか
いつも探してしまいます。

そこで違う視点を持つということではなく
新しい視点を持つということで
ニューレディーという概念を打ち出してみたのです。

違うのではなく新しいことが好き。

移り気なふたご座の私らしい考え方だなと
あらためて思った小雨降る二月の金曜日のニューレディー
なのでした。