自分の不幸も蜜の味

他人の不幸は蜜の味という言葉がありますが、
まぁそれは多分本当のことなんだろうなと思います。
 
でも、そこに落とし穴があります。
実は自分に起こる不幸も蜜の味だったりすると私は考えます。
 
私は能力の無さや不健康だったために何度か挫折をしたことがありますが
その度に感じるのです。不幸は意外に楽だな、と。
周りからは同情されますし、
しばらく何もしなくても周りからとやかく言われません。
不幸好きの人たちが意外と助けてくれたりもします。
  
不幸のスパイラルという人もいますが
楽は人を無気力にさせ、結局のところ自分の不作為が
次の不幸を呼び寄せるケースが結構あるように思えます。
あともう一つのパターンとしては
不幸は自分のヒロイン願望を存分に満たしてくれるものでもあります。
そのポジションを失いたくないばかりにあえて不幸を選択するケースもあります。
 
そして、裏を返すと幸せというのはしんどいものなのです。
 
案外幸せの最中にいる人は、必死に足をもがいているので
その幸せに気づけなかったり、自分でいいのかな、
なんていう遠慮もあったり。周囲に気遣いをしてばっかりだったりします。
幸せを満喫するというのは相当器が大きいか
もともとのステージが違う人なのかもしれません。
  
私のような小心者が幸せにはなるには
ふさわしいマナーや作法があるのです。
私もそのマナーや作法がどういうものか40歳を目前として
やっと薄ぼんやりですが、わかってきたような気がします。
 
幸も不幸も感じ方次第といわれてしまえばそれまでで
確かにそれも一理あるのですが、
皆さんの周りにも実際いませんか?明らかに不幸から抜け出せない人。
 
厳しい言い方ですが、
やはりそこにも原因と結果が存在しているのです。
 
肝に銘じておかなければならないのは
自分の不幸も蜜の味
幸せといわれる状態は結構しんどい
という事実。
 
私は、しばらくは不幸に飽きたので
しんどいことを続けてみたいと思っています。
ふふふ。