歳とれば良いってものでも

今年からCampy! barで毎週土曜日に
ゆるキャラ兼ホステスもどき」をしているのですが
ありがたいことに毎週老若男女いろいろな人種、
セクシャリティの方がいらっしゃいます。
  
いろいろな人がいればいろいろな感性と思考のフレーム(枠、軸)があります。
  
さて、歳を重ねると経験を重ねた分、
感性と思考のフレームが豊かになるということも言われますが、
私はそれには簡単に同意できません。
歳を重ねると、より自分の持っているフレームに疑いを持たなくなり、
他のフレームがあることや、
それを取り入れることに抵抗するようになる
という側面も確かにあるからです。
  
経験をして、そこから感じた新たなフレームを
柔軟に取り込む姿勢があって、
初めてフレームが豊かになり、多面的にものを見られるようになるのです。
  
新しいフレームに気づく眼(まなこ)と取り入れる器量がなければ
歳をとることは単なる老化に思えます。
  
私を良く知る人は私について「あんたは頑固だ」といいますが、
たしかに私は頑固です。
でも頑固なりに20代から30代の経験を経て
人の話を聞くようになりました。
  
もちろんそれで揺らぐこともありましたが、
揺らいだことで、そもそも自分の持っているフレームを見直したり、
修正したり、そうやってゆっくり変わっていきました。
  
そして私はこれからも変わることを望んでいます。
今の自分のフレームに満足していません。
頑固で臆病な私はこれからもゆっくりと変わっていくのだと思います。
  
変わらない良さというのも、もちろんあるかとは思いますが
他人の価値観を拒絶、全否定するほどの頑強さは
考え物だと個人的には思います。
  
実は16年間、ほとんど変わることがなかった私のメイクが
昨年と比べると少し変わりました。
意識をしていたわけではないのですが、
もしかしたら見られる機会が増えたことや
周りの女装たちのメイクを見る機会が多かったので、
影響を受けたのかもしれませんね。
  
5年かければ人は顔つきも変わる。 
願わくば美しい変化を希望します。