油断するとすぐにオシャレに走ろうとする

20日PINK HOUSE Xにご来場いただいた皆様
ありがとうございます。
  
私はPINK HOUSE Xでは新しいことや
ずっとやっていなかったショウのリバイバルの場としているので
今回は両方とも新作2本を用意しました。
楽しんでいただけましたでしょうか。
  
さて、私が今回ピンハに出て一番よかったなと思ったのが
エンジェル・ジャスコさんと共演できたことです。
エンジェル・ジャスコさんとは私が今年掲げた
ニクノミクス戦略
http://d.hatena.ne.jp/nikuyo/20130218
の2本目のルージュ政策で書いたエンジャス誘導政策
にも出てきた女装さんで、私より年下なのに
尊敬レベルが先輩級の立派な方です。
  
久しぶりに共演して、久しぶりに目の前でいろいろやりちぎられました。
詳細はまたお店で。
    
そんなジャスコさん、三部の後の女装たちのフリートークの時間で
あるイベントについて
「油断をするとすぐオシャレに走ろうとするから全力で止めているの!」
というコメントをされました。
  
油断をするとすぐオシャレに走る
  
私にとっても耳が痛い言葉ですが、
まさに都会人の本質に迫る言葉です。
  
オシャレというのは本当はとても難しいことなのですが
表面的なオシャレというのは結構簡単にできます。
パズルあわせ、色あわせ、形あわせ、材質あわせ、
人あわせ、数あわせ、損得勘定、
法則はいくつかあり、
それに則れば多分そんなに難しくないものなのです。
  
でも表面的なことをいくら繕っても
魅力というのはその本質から滲み出るもので
構成されるような気がします。
  
表面的なピース合わせだけに囚われるようになると
人もイベントも面白くなくなります。
大事なのは表層ではなくて中身。
  
どれだけおかしいことを考えているのかとか
どれだけ生の感情や情熱や体臭を上手に出すかとか
本音/本能の部分。
  
そこに魅力というのは隠れているように思えます。
 
私が体毛を剃らないのも
そこに理由があるように思います。
ツルツルにするのは簡単です。
でもそんな表層的なオシャレをするのなら
若い娘さんに任せればいいのではと思っているからです。
  
剃ってオシャレに向かうことは
そんなに魅力的なものに私は映らないのです。
ツルツルになってそれが好きな人にモテようとも思っていません。
そもそもおっさんがやっているので、
問題はもはやツルツルかどうかではないのですから。
  
とか言いながらショウをやる際に
あまりにも出オチ感が出てしまう場合には私も体毛を剃ったことがあります。。
ノースリブの衣装でいきなり脇を上げるショウだったので
その時には脇を全部剃りました。
これからも必要性、仕事上のことであれば、処理しないとも決めていません。
女装は生き様であるとともに経済活動であり、
体毛も考えようによっては表層的なものかもしれないので、
  
ただし私の体毛は私にわかりやすい形で
アイデンティティとは!
本能とは!
面白さとは!
ということを語りかけてくれるアイコンでもあります。
  
それを剃るということはそれに見合った価値がないと
「はい」とは簡単に頷けません。
  
ジャスコさんの言う
油断するとすぐにオシャレに走る
をさせないために体毛は私のアンカーとなっているのかもしれません。