キャピタリズムに鍛えられた私

Queen's Loungeは馴染みの女装仲間や新人さんもいるので
楽屋もにぎやかでとても楽しいのですが、
みんな、私が若手女装や、他の女装に対して、
昔と違い、優しくなったといいます。
  
たしかに。
自覚はあります。
私はここ2〜3年、優しいのです。
  
ほほほ。
  
でも、悟りを開いて仏になったとか
良い人になったとか
そんなことではありません。
  
優しくなったのは
キャリアアップを図ろうともがいていた時期に
人から評価されるには、給料を上げるには、
仕事を教えてもらうには、良い成果を上げるためには、
ということを真剣に考えて、
結果、こうなっていったというものです。
  
よくキャピタリズムというと金の亡者や強欲、
成り上がり、成金などという発想を抱きがちですが、
結局、お金というものは回っているグループに入らないと
自分にも回ってこないのです。
  
回っているグループに入れなかった人が
回っているグループに入るには
そのグループに居る人に気に入ってもらうこと、
引き立ててもらうこと、
そのために笑顔でにっこり、親切に、仕事もきっちりする。
  
それが習性として身につきました。
  
表裏があるとすぐに馬脚が出ます。
自然と私は優しく、親切に人に接するようになりました。
お金が好きだからです。
   
もう一度さわやかに言いますよ♪
お金が好きだから、人に優しくするようになった♪
  
あぁすっきりした。
  
私自体はいろいろやりたいことがありますし、
そのためにお金にも働いてもらわなくてはなりません。
きれいな衣装を着ていたいし、おしゃれももっとしたい。
  
キャピタリズムを否定する人は
よく見ると、人に気を使わない人が多かったり、
自分が威張りたいだけだったり、
私自身としてはあまり友達になりたくない人が多いです。
  
お金のためにニッコリする。
現金だけど、私はそれで良いと思っています。
心は売っても、売り切れることはありません。
その奥に自分の野望をしっかり持っていれば。
  
売れるものは売れる時に売る。
  
こう考えるようになってから
私はサービス業がとても好きになりました。