嘘から出た実(まこと)

前回の記事でスマイルは¥0だけど、購入者限定
だとか
ブログは¥0だからいつでもやめられる
とか書いたので
好感度を少し下げたかしら。
ふふふ。
  
私は誰にでもちやほやされたいと思う好感度は
虚栄心でしかないと思っているので、
誰にでも好かれたいとは思っていません。
それよりも私を愛して、水を与えてくださる皆様に
愛をお返しをする方が何よりも大切ですから。
  
こんなにニッチな女装を愛でてくださる皆様には
とても感謝しているのです。
ありがとうございます。
  
私、その点では忠実で誠実な女装でありたいと思うのです。
だから、シャンパン入れてください。
なんてね。ほほほ。
  
夜のお仕事をしていると
虚々実々入り混じり、
何が本当で、何が嘘なのか
よくわからないことがあります。
そんな中でその人を見て、
その言葉の真贋を判断することや
真実と思えるものを積み重ねていくというのは一つの修行となります。
  
よく考えると女装というのも
「女を装う嘘」とも言えるので、
こちらの嘘を受け入れてもらっている以上
私は支払以外の先方の嘘に関して、寛容でありたいと思うのです。
だから、私、お客様のことを詮索するのが苦手です。
そういうことは専ら同僚のドリューさんに担当してもらっています。
  
女装が女を装う嘘の話で、
私の体毛が
嘘のクオリティを下げる要因と、よく言われます。
ですが、このハンデがあってこそ、
嘘をやり遂げる甲斐がある、達成感があるのです。

派手な嘘、わかり易い良心的な嘘とでも言うのでしょうか。

それを受け入れていただく、
もしくは気にならなくするような
テクニック、駆け引きという所にこそ、
私は女装の楽しさが詰まっているような気がするのです。
  
嘘を嘘でそのまま受け止めて遊ぶというのは
粋な文化だと思うのですが、いかがでしょうか。
  
嘘だらけの私でも
嘘の中に実(まこと)がある時があります。
そして嘘から実が生まれることがあります。
  
たとえば、お客様をお相手していて
最初は仕事のための嘘の笑顔だったのかもしれません。
でも嘘を重ねていくうちに、
次第にその方を見ると本当に心が嬉しくなり
心からの笑顔になることがあります。
  
私がお店に入ってから、何人かそういうお客様がいらっしゃいます。
そういうことが起こると面白いな、素敵だなと思う私がいます。
良いことばかりではないですが、
だから夜のお仕事を続けられるのではないかと思うのです。