女が女の足を引っ張るのは損

はい。
今週も連載掲載日です。
今週は告白本で話題になった
神戸の研究施設で起こった顛末に対する
世間の反応について、私なりに分析してみました。
  
今回、あの方の騒動が大きくなったのは
「男社会に女を使って取り入り、検証機能を麻痺させた。」
ということだと思います。
  
そしてその過熱に火をつけていたのは
男側ではなく、女側であったように思えます。
不倫で大変なことになっているタレントさんも同じ。
  
女が女の足を引っ張る。
  
そんなことをやっているから時代がなかなか変わらないのです。
これは自戒で、セクシャルマイノリティに置き換えても同じことです。
  
あのオネエの出方が気に食わない、
女装がテレビに出ているとイメージが悪くなる
  
私達ドラァグクイーン、女装、ニューレディーは
いつもマイノリティからの非難の矢面に立ってきました。
  
私は思うのです。別にいいじゃない。
  
つまらない理想論が前進を止めることもあります。
理想は大切ですが、時代は常に変わっています。
自分の理想も既に古くなっていないか、机上の空論になっていないか、
いつだってアップロード(更新)、インプルーブ(改善)
しなければならないのです。
寛容は常に自分の正しさも疑い、更新し続けることで成立します。
思考停止になっているのは自分かもしれないということを考えるのが
大切だと私は思います。
  
よろしければご覧ください。
  
http://am-our.com/love/321/12953/
  
そんな今週のテーマにぴったりの映画があります。
イタリア映画で「これが私の人生設計」という映画です。
古くからのお友達が携わっていて、試写会を見せていただいたのですが
仕事抜きでとても面白い映画でした。
これも古くからの友人のサセコさんと一緒の回で見たのですが
ずっと笑っていました。
  
イタリアも日本と同じかそれより重症な男尊女卑社会なんです。
宗教的な戒律も影響しているのでしょうか。
女性は仕事の女房役で表に立つのは男性
という固定観念が非常に強く残っているようです。
  
やっぱり日本、イタリア、ドイツの三国同盟は似たものの
集まりなんですね。
好きなんですが、頑固。
  
そのイタリアの中でも特に男尊女卑の固定観念が強い建築業界に
グローバルスタンダードで活躍してきた女性設計士が戻って、
その摩擦や、軋轢や、矛盾を描き出しています。
  
主役のセレーナは強硬的に抗うのではなく
いろいろな工夫や努力やネットワークを使って解決策を考えます。
いつだって思考停止せずにトライするセレーナの生き様は
とても学ぶべきことが多いです。
同じように宗教的理由でおとなしくさせられている
イタリアゲイとの連携もあり、可愛いゲイ役の人たちも出て
目にも優しい映画です。
  
正直、感動するっていうタイプの映画ではないですが
頭の中でモヤモヤしていたことが、
ああこういうことってある!
とか
そうそう、そうやってしまえ!
ということを具現化しています。
  
観終わった後の感覚としては
プラダを着た悪魔」に近い感覚。
とても頭がスッキリして、明日からも仕事ガンバロ!
って思える映画です。働くってイイネ!
  
こちらも是非是非。
先週の土曜日から公開が始まったばかりです。
新宿ですとピカデリーで観られますので
ご覧ください。
  
http://korewata.com/
  
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。