I need a hero!

秋ですね。

最近は木の葉の色が変わり、
落葉も始まり、
風は涼しく、
そして食べ物はなんでもオイシイ。

秋はとても好きな季節なのですが、
夏のハイテンションから急激に冷めることもあり、
意外と心のテンションも下がってしまうこともあります。

私もオンナ。
ちょっと寂しくなったり、孤独を感じたり、
女々しくなってしまうこともあるんです。

そんな時、私はルミちゃんのことを思い出します。
87年の紅白の時のルミちゃんのことを。

あ、ルミちゃんというのは小柳ルミ子大先生のことです。
とても愛しています。
そして、ルミちゃん先生の歴代パフォーマンスの中でも私が最も好きなのが
87年の紅白歌合戦の「ヒーロー」です。

セクシーな衣装で会場狭しと踊りまくります。
そのなんと男前なこと。
「男らしさ」という定義は難しいですが、
この映像を見て、私がひたすらに感じるのは「雄々しさ」です。

最近の紅白のパフォーマンスでは美川さんや小林さんが衣装で
盛り上げていますが、私はこのルミ子先生ほどの迫力は
感じたことがありません。
衣装だけの豪華さだと、単にセットを身に纏っているだけのような気がするのです。

私は曲のソウルが感じたいのです。

ルミちゃん先生のこのパフォーマンスはその点、ズバ抜けています。
曲のソウル感を見事に表現。

ただ、このソウル感は34歳女装だから受け止められるソウル感。
たしか小学校の頃に見た時はポカーンとあっけにとられた記憶があります。
そしてしばらくはこれはどんなニーズにこたえるパフォーマンスだったのか
激しく悩んだ時期もありました。

でも、気が付いたんです。
人はやりたいと思ったことをやりちぎればいい!

芸能界で常にニーズに応え続けたルミ子先生は
きっとある時期、もうそういうことに飽きてしまい、
やりちぎることに活動の意義を見出したのでしょう。

まあとにかく私が私を見失いそうになる時、
あぁルミ子先生はこんなに頑張っていたということを思い出し、
私もまだまだ明日からも頑張ろうと思える良い作品です。

また、紅白でこういうことやってくれる素敵な人は現れないかしら。
I need a hero!