オネエになり損ねた私
私はオネエではありません。
いえ、正確に言うとオネエになるのを試みましたが
性に合わなかったのでオネエを諦めたクチです。
最近、オネエという言葉でいろいろな人たちが一くくりにされて、
私もオネエではないかという認識をされていますが、違います。
私は20代前半の時、オネエになろうと頑張った時期がありました。
オネエは私が定義するに、要はハンサムウーマンで、
気風がよく、決断力があり、毒舌で、だけど愛があるというところがベースで
言葉遣いも語尾が女性的という特徴があります。
私も20代前半にはクラブイベントを仕切っていた時期があり、
その時はリーダーシップを発揮するのにオネエが好都合だったこともあり、
オネエとして振舞っていた時期がありました。
まぁそれなりにうまくはやれていたのですが、
やっていて、しっくり来ないところがあります。
まず言葉遣いが苦手でした。
エースをねらえ!でお蝶夫人、ガラスの仮面で姫川亜弓さんの
言葉遣いに憧れを持っていた私です。
「〜〜わよ」「あげー、さげー」などの江戸っ子というか
威勢のよい感じには終始違和感がありました。
私の本来のキャラクターとは若干のギャップがありました。
そして内面的にもからっとした毒舌よりも
丁寧で品が良い物言いだけど、よく考えると意地悪という方が
性に合っているということに気付いたのです。
つまり、本質的にはハンサムウーマンではないのです。
私はハンサムウーマンを目指すのではなく
レディーになることを目指したのです。
オネエになり損ねた私。
だからなのか、オネエという言葉にセンチメンタルに反応してしまう自分が
いつもいます。