こだわってぇへん

先日ベトナムホーチミンに小旅行に行ってきましたが、
本当に小旅行だったのでやったことは
服を作った、服を買った、帽子を買った、
街をぶらぶら歩いた、シーフードを食べた、コーヒーを飲んだ、
お酒を飲んだ、ナンパされた。ぐらいです。
オーダーは中一日あればできます。とても安いです。
    
南国ということでバンコクと似た雰囲気もありますが
やっぱり市場経済導入といえども社会主義国ですので
秩序がある感じでした。
メーデーが近かったので道路沿いに旧ソビエトの旗なんかも
飾られていました。釜と金槌のマークを見たのは久しぶりでした。
でも、あの国旗もデザイン的にはかっこよく優れているものだなと
改めて見て、感心しました。
  
それとフランス統治時代を思わせる町並みの美しさ、
猥雑なものの少なさもあり、
食べ物もどちらかというと日本人好みのあっさりな味付けが多かったので、
女子旅に向いた土地だと思います。
  
物価はバンコクとあまり変わらなかったような。
まあ、そこそこに安いです。
現地の子は距離的には近いので、LCCなどを利用して
ベトナムよりも開放的で歓楽的なバンコクに気軽に遊びに行くようです。
  
現地女装ショウも見ましたが
クラブのようなカフェでのものだったので、
観光客向けにショウアップされたといより
仲間内でワイワイ楽しむためのものという感じでした。
ステージもなかったので、フロアーで行われて、
アンテナ感度の高い子が女装を始めて、
友達をバックダンサーにつけるみたいな様子でした。
日本も女装黎明期の頃はこんな感じだったんじゃないかなと。
    
でも、実は今回の旅行、
何故か行き帰りの飛行機で日本映画の名作を立て続けに見てしまい、
そっちの影響の方が心に残っているのです。
細雪」の岸恵子先生、
「獄門島」の太地喜和子先生、
「流れる」の山田五十鈴先生、杉村春子先生、
「五瓣の椿」の左幸子先生。
  
今、関西弁にはまっているので
特に「細雪」の大阪のお嬢さん言葉は
とても影響を受けました。
  
そして最近は佐久間良子先生と岸恵子先生の
オープニングの口げんかのシーンをドリューさんに覚えてもらい
よく真似して遊んでいます。
  
特に岸さんは正直私の技量では上手いか下手かというのは
よくわからないのですが、
圧倒的に面白く、どんな台詞を言っていても
「あはは、ごめんなさい。私、きれいなんです」と言う感じの顔で
あぁ、美しさも度を越すと
すべてをどうでも良くする馬鹿馬鹿しさになって
それはそれで素晴らしいなと味わったことのない感覚を覚えました。
  
岸さんの台詞のこだわってぇへんが
最近の私の中でのブームになっています。
  
というわけでなんのこっちゃの旅行報告でした。
ほほほ。