元DQのNLな私がDQについて語る

DQというとバンコク好きの私はソフトクリームのチェーン店
Dairy Queenを連想してしまいますが、
私たち女装の世界では由緒正しき先輩方もいる
Drag Queenの省略系と言われています。
  
DQ問題については昔、DQと省略するのが安っぽいという
議論がありましたが、私はもはやNew Ladyなのであんまり関係のない話です。
New Ladyは省略してもNLですので何かエレガントな感じですしね。ほほほ。
 
まぁ、でも私は親しみやすさから「ニューレディー」というカタカナ表記の方が好きですが。
 
さて、そんな私がDQを語る。というと上記の省略安っぽい問題に
また苦言を呈すつもりか!と構える若手女装のみなさんがいるかもしれませんが。
大人になった私はそんなことはしません。
今日はDQDQでもDragon Questについてお話します。
 
Dragon Questというのはご承知の通り、おそらく日本で一番愛されてきた
ロールプレイングゲームで、メガヒット商品で、実は私もシリーズの8くらいまでは
一通りやったことがあります。

一番最初は小学校5年か6年かの頃、
その当時仲の良かった友達がハマり、
経験値稼ぎやGold稼ぎを手伝わされ、
私は最初何が楽しいのかわからなかったのですが、
自分でいざやってみると、癖になり、大ハマりしたのを覚えています。
  
ドラクエは何が面白かったのかというと
疑似人生経験ができるゲームだったのです。
戦いのために経験値を積み、お金を稼ぎ、武器を整え、戦力をあげ、
道具を使い、戦術を練る。 
その時々で必ず通らなければいけないイベントがあったり、
経験しなければいけないことがあったり、
それはもう人生の縮図的な要素がもり沢山。
多くの方々がハマるのもわかる、優れたゲームだと思います。
 
私もドラクエにハマったといえばハマりました。
ドラクエのための徹夜経験もありますし、
食事以外はずっとゲームをやっているという廃人経験もあります。
 
でも、せいぜい一週間でした。
私はいかに早く、いかに効率よく、いかに少ない経験値とHPで
ゴールにたどり着けるかを目標にゲームをやっていたのです。
ゴールをすると全く興味を持たなくなり、また次のシリーズが出るまで
ゲームはやらないというような感じでした。
 
最近、女優の淡路恵子さんやエッセイストの中村うさぎさんが
テレビなどでドラクエにハマっているというのを良く耳にしますが、
かなり長期にわたってプレイをしていて、私のやってきたやり方とは
違った楽しみ方をされています。
話を聞くと、なるほどそういう楽しみ方があったのかと、とても感心させられます。
 
私は最も効率よくストーリーを進めるやり方しか知らなかったのです。
 
そういえばある時までは私の人生の進め方もそうだったのかもしれません。
いかに効率よく、いかに最短距離で、競争力を重視して、人に自慢できるか、
そんな進め方。
そこに答えがあって、それが一番正しいやり方だと疑いもしなかった時期。
 
でも今振り返ると、違った楽しみ方や遊び方があったのだなと
そして早くクリアすることだけがゴールではなかったのだなと気がつくのです。
 
センチメンタルな気分になるつもりもありませんし、
そんなやり方しか教えてもらえなかったと周りを攻めるつもりもありません。
気がつかなかったのは自分で、バカだったのは自分というだけ。
 
一番早いやり方をしようとして、身体を壊したり、怪我したり、病気になったり
現実はドラクエにはないリアルな要素を体験させて、
私に気付きをたくさん与えてくれました。
ふと、昨日ジムでクロストレーナーをしながら
淡路恵子先生の綺麗な足を思い出し、
ドラクエのやり方と私の人生観の変化を重ね合わせました。
 
ドラクエでは戦力にすぐにならないので選ばなかった職業、
踊り子や遊び人に私もなっていますし、面白いですね。

今更昔のゲームを引っ張り出して、
ノスタルジックな気持ちでやりなおすつもりはありません。
私はまだまだ現実というゲームでいろいろな経験をしなければならないから。

老後の楽しみにドラクエはしばらくとっておこうと思います。