旅をしてみて気がつく自分の特徴

先日、ひっそり新幹線開通後の富山・金沢を急ぎ足で訪ねてみた私です。
  
富山はコンパクトシティ構想が有名で、
山村から税の特典や補助金などをつけて集中的に市街地に住んでもらい、
市内の電車網を充実させて、行政の利便性と効率性を両立させているとのこと。
どんなものか一度自分の目で確かめてみたかったので訪れてみました。
  
いざ富山に着くと、確かにJRの新幹線駅の目の前に
市内電車が乗り入れていて、環状線などもあり、
とても便利に市内を回れそうでした。
  
でもやはり、富山というと映画「疑惑」の舞台の一つ。
ミーハーな私は福太郎さんと球磨子が
車ごとダイブしたポイントがあるのではないかと思い、
お昼に海鮮丼を食べたら、腹ごなしに歩きはじめました。
  
地図でさらっと見た富山の市街地と海の位置関係を思い出し、
北へ歩いていけば30分くらいでつくだろうとタカをくくっていました。
  
でも、私が見ていた地図はだいぶ縮小が効いていたようで、
結局、私は海鮮丼の後に2時間半くらい歩くことになりました。
  
実は市内電車乗り放題のチケットを買っていたので
電車でも行けたのです。
  
だけど、歩いていこうと決めたら
途中で止めるのが嫌になり、
これはフィールドワーク(調査)も兼ねているんだと
自分に言い聞かせ、最後まで歩き通しました。
  
気持ち悪いでしょ。
  
歩きながら、今までの人生も
いつもこういう感じだったなと昔をあれこれと思い出していました。
  
私はいつだって見込みが甘いのです。
いつだって、楽観的にスタートを切ってしまいます。
思えばマラソンもそうでした。勉強もそうでした。仕事もそうでした。
女装もそうだったのかもしれません。
  
途中で現実に気付いていくのですが
頑固なのと不器用なのでなかなか方法を変えられません。
  
自分がやり始めたことに意地になって
非効率的なことでも続けてしまうのです。
若い頃はそれでも挫折したり、くじけたりして、
軌道修正を試みようともしていたのですが、
歳をとると、騙し騙し続けるのが上手くなり
本来の粘り強さ、執念深さが良い意味でも悪い意味でも
遺憾なく発揮されるようになりました。
  
もう少ししなやかに生きて生きたいと思うのですが、
これが私なのでしょう。
  
結局は歩くことによって富山が川や運河が沢山ある水都で
そのことで北前船で商業が栄え、文化も発達したということが体感できたので
良かったのかもしれません。、
また、山を見ながら歩いたので、川の綺麗な雪解水を見て、
立山連峰の水の恵みを受けて来たということも実感できました。
サークルKが多いなということも気がつきました。
木材問屋もけっこうあったので、長野北部や岐阜北部、名古屋方面との結びつきも
強いのだろうなと思いました。
そして福太郎さんと球磨子のダイビングポイントらしき地点も見つけられました。
その代わり、歩き疲れてへとへとになりました。  
  
富山に泊まっても良かったのですが、時間がなく、
金沢に日本で一番素敵なゲイバーがあって、
どうしてもそこに行きたかったので、夜は金沢に向かいました。
  
金沢駅前はとても賑わっていました。
  
金沢でも刺身と寿司と海鮮丼を食べました。
いつからこんなに刺身が好きになったのかわかりません。
昔は刺身には興味がまったくなかったのに不思議です。
  
そして翌日は恒例の白山ひめ神社にお参りして
東京に帰り、その日の夜には店に立っていました。
  
天邪鬼な私は今回飛行機で行ったのですが、
今度は新幹線でも行ってみようかなと思いました。
北陸、まだまだとても素敵な発見がたくさんありそうです。
ふふふ。