あの鐘を鳴らすのはあなた

先週末はCampy!barの2号店のリニューアルオープンでした。
名前はCampy!bar ASOBi というお店です。
私はこの2号店にも今週から週二回入ります。

路面店のCampy!bar本店に月曜日と金曜日
2号店のCampy!bar ASOBiに木曜日と土曜日

イベントなどがない限りは
どっぷりと接客させていただくことになりました。

すっかり水商売だね。
と言われたら「はい。そうです」と答えます。
私は水商売は本当に素敵な仕事だなと思えるので
自信を持って言います。

確かにお酒が入ると危ないこともありますが
人の話を聴くのが好きですし、楽しい会話が好きですし、
悲しみや涙や怒りを綺麗に水に流す感じも好きです。

私は週四回この仕事を始める前に
税金の関係もあり、私の最大の壁となっている母親に
会社勤めを辞めたこと、これからのことなどを
全て話をしに行きました。

母親に女装も水商売も自分が仕事として
真剣に取り組んでいること。20年以上も続けてきたこと。
応援してくれる人も沢山増えたこと。
実家の借金が返済し終えるまで、待ったこと。
これからそんなに長くない親戚関係のことより
自分の人生を生きたいこと。
肉乃小路ニクヨとしてこれからもっと世の中に出ていくこと。
これからも変わらず実家の手伝いをすること。
これからも変わらずに母を尊敬していること。

できるだけ喧嘩にならないよう。
落ち着いて、相手が怒って話が終わらないように
途中で心が折れないように話し切りました。

結果は受け入れて和解、感動的な結末
なんてことは当然ありませんが
会社も辞めちゃったので、仕方ないという
渋々受け入れさせる力技の結末となりました。

私が正面切ってこれだけ女装と水商売の話を
親にしたのは20年前、女装・ゲイ親バレ
実家から追い出された事件以来でした。
当時と違うのは私が経済力をつけたこと、
私がコミュニケーション能力をつけたこと、
私が覚悟を決めたことでしょうか。

喧嘩別れになってしまっても
一人でまた始めることができる。
何処かでそんな覚悟があったのが功を奏したのか、
親が年老いたのか。

この話し合いが終わっても
お互いに思うところは沢山ありますが、
これからの自分の生き方で良かったと思ってもらうしかない。
それが現状です。

でも以前と違って、
私はもうこの件で落ち込みもしませんし、
期待もしませんし、粛々と自分の生活を続けます。
何故なら
いつだって自分の人生は誰かに何かをしてもらうのではなく、
自分の手で切り拓いていくものだと思ったからです。

凸凹の荒地かもしれないけど、
私は自分の手で切り拓いてみようと思います。

そんな時、ずっと聴いていたのは
和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」でした。
阿久悠先生の歌詞がずっと私の決心を応援してくれました。
ずっと聴いていたこの曲ですが、
四十を過ぎて迎えた人生の節目でこんなに胸に響くなんて
20歳の頃の私は想像がつかなかったでしょう。

そんなこんなで
先週のCampy!bar ASOBiのオープニングのショウタイムは
「真夏の夜の23時」と「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌いました。

Campy!bar ASOBiは小さいですがステージがあって歌を歌える場所です。
毎週木曜日は私の単独営業なので、じっくり歌の時間を増やしたいと思います。
取り急ぎ、明後日の13日の木曜日は、昔、渋谷のGATEというハコで始めた、
肉夜会の第一回目の内容を再演してみたいと思います。
21時半と22時半の2部構成を予定しています。
お時間合えば是非お越しください。

そして今日は連載掲載日です。
今日は情報の咀嚼について書いています。
よく噛んでお読みください。。ふふふ。
https://am-our.com/love/321/14334/