春をひさぐ女性へのシンパシー

レディーを自負する私ですが、
一見レディーとは遠い存在の
春をひさぐ女性へのシンパシーが異常なまでにあります。

正確に言うと物語、歌などに出てくる春をひさぐ女性です。
残念ながら私自身、
リアルではお客になれないこと、
興味本位で友人になるのは彼女たちに失礼になること、
から、実際にはそういう女性との交流はほとんど無いのですが、
とても興味を持っていて、お話や歌の中に出てくると
感情移入し過ぎて、泣きながらその作品を見たり聞いたりするほどです。

今まで私が影響を受けてきた作品はすぐに思い出せるだけでも
映画:吉原炎上肉体の門ゼロの焦点、モンスター
ドラマ:真珠夫人
本:グロテスク、玉蘭、嫌われ松子の一生
歌:ねぇあんた リンゴ売り
などなど、全て私のバイブルになっています。

私が彼女たちに憧れるのは
職業婦人である
男社会に対し、性を武器に戦っている
などかっこいい理由もありますが、
同時に
社会的に差別されている
肉体的にも精神的にも自分を破滅するリスクが高い
など、ギリギリのところで戦っているところにも惹かれます。
男性と向き合っての商売となるので、
女性特有の母性や包容力、妬み僻み嫉みといった生の自分と対面し、
向き合わざるを得ないところが
人間性溢れる味わい深いドラマを紡ぎ出し、
そこから目を離さずにはいられなくなるのです。

ある意味女性の職業としての原点的なもので
お金と人間としての尊厳も同時に考えさせられ、
気づくと自分自身に置き換え、涙してしまうというケースが多いです。

ニューレディーである私は女性に限りなく憧れますが、
究極的にはおっさんであります。
だから女性ということの喜びも苦悩も
味わいつくしている彼女たちがとても羨ましく思えるのです。

私はニューレディーとして
彼女たちに敬意を払い、
彼女たちを大いに参考として
新しいレディー像を作っていきたいと思っています。