上品と下品は紙一重

私はニューレディーなので上品を心がけていますが、
下品も嫌いではありません。
今日は上品と下品の違いについてずっと考えていました。

自分の欲望を具現化する際の振舞い
というところは両方に共通することだと思います。
上品は欲望を包み隠して、
下品は欲望をストレートに表現する。
これが違いなのだなと思います。

欲望の具現化、
たとえばお食事のマナー。
これは食欲という欲望を具現化する際の様式ですが
上品は様式に着目させることで、自分の食べたいという欲望をぼやかし、
下品はガツガツ食べることで、欲望を素直に表現します。
次に人付き合いのマナー
これは単純にいうと、人を知りたいという欲求、人からどう思われたいかという欲求を
具現化する際の様式ですが、
上品は相手を尊重し、自分を謙遜するといった手法を取り、
結果的に相手を尊重することで良い気分にさせて。話を引き出し、
謙遜で「能ある鷹は爪隠す」と思わせたり、随所で知識を披露し、
自分の実力を遠まわしにアピールします。
下品は人の領域にヅカヅカ土足で入り込み、自分の自慢話をしてアピールします。

上品と下品のどっちが良いかということは私にはわかりません。
下品には下品の明快さ、率直さ、インパクト、といった良いところがありますし、
上品には上品の面倒くささ、回りくどさ、狡猾さがあります。

一緒に過ごす相手の性質によって使い分けるのが一般的です。

で、私がなぜ、上品を心がけるかというと、
私には上品の方が「欲張り」に見えるからです。
自分の欲求を具現化させて、なおかつ相手や周りからも良く思われたい。
これははっきりいって「欲張り」です。
「野心」も「虚栄心」も欲しいということになります。

私は欲張りな人間です。
おっさんの気楽さを楽しみつつ、レディーも楽しみたい。
だから下品よりも上品の欲張りさに心が魅かれるのかもしれません。