繋がっているだけじゃない

ネットの普及と言われて久しいです。
世界はもう繋がってしまったと言われています。
 
でも、私が思うに、もう繋がってしまっているだけではないんです。
溜まってきているのです。
 
Googleなどの検索は使ったことがない人がかえって珍しい時代です。
なぜ検索をするようになっているのかというと
最近ではインターネットに蓄積されている情報から、
自分に必要な情報を絞り込むために使われています。
 
昔は漠然と情報を探すのに使っていたのに、
より複雑に複数キーワードだったり、文章で検索したりして
絞り込むんで検索する時代なのです。
 
私が19歳のころ、Mosaicというソフトを使ってインターネットに触れてから
もう18年が経とうとしています。
リアルの世界では情報と言うのはなかなか蓄積しにくいのですが
(除く国会図書館
デジタルの最大の特徴は記録、保存、蓄積、コピー、再生が容易なところです。
 
つまり私のこのささやかな活動も含めて
これから、世界の情報はどんどん溜まっていく方向なのです。
 
溜まっていく時代の中で、巨大な情報を処理するスーパーコンピューター
ケイというピンクレディーの気だるい担当と同じ名前なのは
何とも心がほっこりするお話ですが、それはともかく、人間の活動もデジタルによって
記録され、蓄積され、保存され、再生されていきます。
 
何なのかというと、生きていることと死んでいることの区別がつきにくくなるな
と、直感的に思ったのです。
すでに亡くなった友人のmixiがそのまま放置されているのと同様
これから先、私たちの情報は蓄積されて、降り積もっていくのです。
 
そう考えると、ネットの情報消去屋、
昔のテレビドラマでいうと、いしだあゆみさん主演の
「消しゴムおあき」という人の知られたくない過去を消し去る物語が
あったのですが、そういう商売が成立するようになるような気がします。
 
亡くなった人を思い、
写真のあなたは若いまま、という歌詞も
youtubeのあなたは若いままという感じになっていくのでしょう。
 
そんな蓄積されている中で
私と言う女装はどう蓄積されていくのか。
そして、どう、この世に残っていくのか。
非常に興味があります。
 
子供をおそらく残すことのない私は
恐ろしさと同時に大きな可能性を感じています。
自分のDNA、考えを伝える何かになるのではと。
 
今日は雨なので、ヘンなことを考えてしまいました。
備忘録も兼ねて蓄積しておきます。