未来の故郷

毎日麦の唄を聞き込んでおります。
ほほほ。
  
歌詞の中で昨日気がついて
唸った部分があったので書き留めておきます。

2番が終わってから
Cメロとでも言うのでしょうか
異なるメロディーが流れてくる部分があります。
その中に
  
♪どんなときも届いて来る 未来の故郷から
  
という一節があります。
この「未来の故郷」という言葉のチョイスに
私はたいそう唸りました。
  
天国とかゴールとか来世とかが
多分近い概念になると思うのですが、
それらの言葉を使うと
どことなくスピリチュアルだったり自己啓発的だったり
なってしまうところを
未来の故郷という平易な言葉を使うことによって
  
自分とのコミットメント(約束)の意味も含み、
自分で作っていくという意志の意味も含み、
亡くなった家族たちが待つ場所のような意味も含み、
これから出会う大好きな人たちと作っていく場所のような意味も含み、
  
一言でいうと
参りました。
  
です。
家族とも疎遠になり、残す子供もいない
そんな中年ゲイや独身男女にも
やけっぱちにさせない優しさを含んでいて、
麦の成長に投影して、老若男女、自分も育っていこうという気にさせてくれます。
  
どんな言葉で形容すればいいのかわかりませんが、すごい人です。
最初の出会いは小学校3年生の時にラジオから流れてきた「時代」を聴いた時、
小学生でもわかる言葉で、人生を歌い、心を鷲掴みにされ、
気が付くと私の眼には大粒の涙が溢れていました。
そして中学生の時に「With」を聴いて以来、ずっと惚れています。
  
同時に私に人生の機微を教えてくれた先生です。
大学受験の時は「最後の女神」を聴いて臨み、
ゲイを受け入れるときには「幸せになりなさい(夜会曲)」を聴き、
街に出てきました。
  
たいそうな毒女装になってしまいましたが
そんなささくれだった私の心もまっすぐにしてくれる貴女と
同じ時代に生きてこられて本当に良かった。
  
すみません、最後は
愛さずにいられないバカもいるってことで、
一方的なラブレターになってしまいました。
たまにはこんな日もありますわ。
ほほほ。