キムヨナから学べ

1週間前ですがフィギュアスケートの世界選手権がありましたね。
私はありふれたオカマですので、
例に漏れずフィギュアスケートを観るのが大好きです。
浅田真央ちゃんは今回残念でしたね。
安藤美姫ちゃんは頑張りましたね。

でも、今回最も私の心を掴んだのはキムヨナさんでした。

何がいいか。
それは曲や構成を完全に理解していて、
ほとんどズレがなくパーフェクトにそれを表現し、
演じているということです。

真央ちゃんや美姫ちゃんも良いのですが、
与えられた振りをこなすだけで精一杯で、
この音の所で飛ぶ意味、この音の所で止まる意味、
この音の所で手を伸ばす意味、あまり考えが伝わってこないような気がします。

キムヨナはそれを完全に理解していました。
表情というのは顔はもちろん、指先、体のラインの生み出し方、
ほぼパーフェクトだったのではないかと思います。
タイミングもばっちり。

私はフィギュアスケーターにも「知力」というのは求められると思います。
曲を理解し、振りの意味を理解し、自分の中で消化し、
体を使って表現すること。
この作業はとても「知力」が要求されます。
キムヨナのこの「知力」のレベルは相当高いように思われます。
練習妨害発言はいかがなものかとは思いますが、
インタビューなどを見ても、彼女は英語で完全に受け答えできます。
私が知らないだけかもしれませんが
真央ちゃんと美姫ちゃんが英語でパーフェクトな受け答えをしているところは
観たことがありません。

キムヨナはきっとコーチともしっかりとコミュニケーションを取り、
演技を自分のモノにしていっているのだと思います。

同じようなスケーターに荒川静香さんがいます。
私は2004年の世界選手権とトリノオリンピック
トゥーランドット」を観て泣きました。
曲の構成をよく理解して、とても上手に表現をしていました。

私たちの仕事をする上でも、この一連の作業はとても参考になります。
業務の内容を理解しようとせず、表面的にマニュアルをなぞる仕事をしていては
人の心を動かす仕事はできません。

業務の内容を理解し、消化して、それを表現する。
その過程で日常の勉強力やコミュニケーション能力が必要になり、
そういったことを経て、さらに業務の理解が深まり、仕事のクオリティーも上がる。

キムヨナの演技は
私たちにとてもよいヒントをたくさんくれたように思います。

貴女はどう捕らえましたか?