女装の花道

先日、ブルボンヌさんとエスムラルダさんの
女装20周年パーティーがありました。
  
私の女装のきっかけはブルボンヌさんが主宰をしていた
パソコン通信の女装カラオケという、
今考えるとしょうもないイベントでした。
きっかけなんてそういうくだらないことでできているのです。
  
そこからお店でのショウタイムやクラブイベントでのショウへ
進むきっかけを作ってくれたのもブルボンヌさんでした。
  
私はずっとブルボンヌさんの置屋の娘だったのです。
  
その後、反抗期があったり、路線変更があったり、
ブルさんが活動をセーブしたり、私自身が活動をセーブしたりで
疎遠になりそうな時期もありましたが
お互いしぶとく女装を続け、不思議なご縁で
私はまたブルボンヌさんの置屋に所属しています。
(でも断じてCampy!girlsの一員ではありません。)  
  
真似やシンクロが得意な私ですが
女装のタイプという点では
あまりブルボンヌさんとは似ていません。
  
私は好きなものを真似する傾向があるので
もしかしたら好きではないのかしら。
ほほほ。
  
というのは冗談で
凄くおこがましい話なんですが
最初からライバル視していたというのがあります。
だから真似できませんでした。
  
ブルボンヌさんは出会った当初から業界のプリンセス的存在で
本当は最初、こちらが一方的に知っていたのですが
ファンという関係が嫌で
ファンだったのにファンと言わずに近づいた経緯があります。
  
で、いろいろと勉強しながら接していたのですが
同じようなことをしようとすると
そこそこはできますが、才能に違いがあり過ぎました。
  
私は真面目な優等生ですが、
ブルボンヌさんは根本的にぶっ飛んでいるのです。
良いか悪いかは別として。
  
だから、私は彼女の得意でない
ストーリー性のあるリップシンクロのショウや
ゆるキャラ、ボケ担当的な役どころを精進することにしたのです。
  
今となってはそれが補完関係になって
またご一緒していると思うと、やっぱり不思議な縁だなと思います。
  
指図されたことはほとんどありませんが
居てくれることで、自分の立ち位置や
やるべきことに気がつかせてくれる人です。
  
そう思える人が女装の仲間には何人もいます。
同い年の仲間や活躍する先輩、才能ある後輩。
   
そんなことを思う時
私は男性運にはほとんど恵まれませんでしたが
女装をやってきて本当によかったなと感じます。
  
同じ時代に生まれて本当に幸せだったなと思います。
  
でもあまり感謝ばかりしていると
つまらない人間になってしまいそうな気がするので
才能ある人たちに負けないように
私もそこそこ意地悪く、感性を磨き続けたいと思います。
  
ほほほ。