矛盾と遠回りも人生の華

私はミニスカートが好きな女装で、
毛があったり、筋肉質だったりするのに、
いつもストッキングもタイツもなしでいるので、
沢山の方々にご指摘を頂きます。

何故生足か。
私は信念のように思うのです、
矛盾や遠回りも人生を彩る華で、
抗えない魅力があり、
私の雄々しい脚とハイヒールには
矛盾や遠回りが凝縮されていて、
私は抗えない美しさをそこに感じ、
何故かそれをシェアしたくなるから生足を貫いているのです。

言葉にしてしまうのは私の野暮天なところで
サービス精神故でもあるのですが、
そんな事をついつい今日も言葉にしてしまいました。

美しさには色々なベクトルがあって、
秩序だったり、ロジックだったり、
そういう美しさがあるのはよく知られていて、

だけどそうじゃない、
遠回りだったり、矛盾だらけのものにも
言葉に出来ない美しさがあって、
私はそういう面白さがとても好きだから
こうなんだって、このところとても思うようになったのです。

かつて私も、効率的だったり、秩序的だったり、
近道だったり、王道だったり、というのを目指してた時期が
ありました。優秀だった同級生は今でもその道を歩いています。

そういう人は女装なんて、ある時期になると辞めて
それも経験の一つでしたって、割り切って、
次の課題に立ち向かって行きました。

私は不器用で、まだよくわからないまま、
女装を続けています。
女装が好きなのは男なのに女装をしているという矛盾です。

心が女性でカラダも女性に合わせるということでもなく、
敢えて矛盾に飛び込んでいくわけのわからなさ。
多くは同性愛者の男で
女装なんてしたら、男らしさを求める同じ同性愛者から
モテなくなるのはわかっているのに
矛盾の面白さに突っ込んでいく、馬鹿さ加減。
愛して止まない馬鹿だからです。

だけど思うのです、
モテなくなったり、誰かと効率よく出会ったり、
そういうことでなく、遠回り上等で、
興味のある世界を追いかける馬鹿が
鬱陶しく思う日もありますが、たまらなく好きだなと。

だから、私は女装が好きなんです。
すぐに理解されなくて良いんです。
いつだって素敵なものは時間をかけないとわからないものだから。

だから、時間がかかっても、
僕は僕の好きなことを続けるよ。